この記事では、こんな悩みと疑問を解消します!
◯生物未履修/TOEIC未経験から1年間の勉強で京都大学生命科学研究科合格+TOEIC815点
◯研究と就活とアルバイトを両立させ、2月下旬に大手製薬MRから初内定
筆者は現在、京都大学生命科学研究科に通っている修士1年生の学生です。
もともと国公立薬学部を目指していたのですが学力が足らずに受験を断念。
その後、地元の国公立の教育学部に進学をしますが、小さい頃からの夢だった「理科マスター」の夢が諦めきれずに外部の大学院の受験を決意!
学費から国公立から選択肢はなく、どうせだったら高校生の時から密かな憧れだった京都大学に。そして研究も【学部時代:地学『天文教育』】→【大学院:生物『遺伝学』】へと大きく一歩踏み出しました!
半年間の勉強の末、最終的には筆者は「分野外・専門外」からやる気一つだけで京都大学生命科学研究科に合格することができ、現在は毎日の研究+就活+アルバイトを両立させながら、忙しいながらも楽しい日々を送っています!
↓ 他にも大学院関連でこんな記事を書いています ↓
今回の記事では入学後1年が経過した筆者が
・京都大学生命科学研究科の授業と単位数について
・研究室で過ごした1年間について
・研究と就活の両立について
の3つのテーマに分けて紹介したいと思います
・京都大学大学院生命科学研究科の授業について知りたい人
・生物系の研究って具体的に何をやっているのか知りたい人
・研究と就活の両立が上手くできるのか心配な人
・大学院に入学してから1年間での心境の変化が知りたい人
授業ー心配する必要なし。ただ必要単位数が取れているかは要チェック
授業難易度ーノーマル(地方国公立レベル)
→必修科目に全て英語の授業もありますが、内容が全て理解できなくても問題ないです。
レポート難易度ー易しい
→授業の感想シートを毎回提出するのがほとんどです。重たい課題はありません。
必要単位数ー少ない
→1年生前期の間に卒業に必要な単位数をほぼ全て取得することができます。
大学院は研究が全てです。
だからこそ教授陣も授業をあえて難しくして、落単させようと思っていません。
「授業はスルッと通過してもらって、研究に時間を費やしてくれ!」
ただし、研究に熱中しすぎて、卒業間際に単位数が足りていなかった…!なんてことにならないように、学務課に足を運んで必要単位数が取得できているのかの確認だけお忘れなきよう。
研究ー研究室との相性が一番。雰囲気が合っていれば問題なし
入学してから1年が立ちましたが、やっぱり研究室選びが全てだと思います
「僕は大学院に進学して、博士課程まで進んで、それで立派な研究者になってやる!」
きっと強い思いで大学院進学を決意した方であれば、「生命医科学領域のアカデミア研究者になるための大学院の選び方 【6つの鉄則】」というサイトが研究室選びにはおすすめです!
「そりゃあ研究がしたいから大学院に行くのはその通りなんだけど、自分はぶっちゃけ、ずっと研究職で食っていくつもりはないしな~…」
だったらなおさら研究室選びが超超超重要です!
ここは絶対に妥協することなく執念深く選んでください!
早すぎる決断に待ったをかける方法
私はよく「秘書問題」を想像します。
秘書問題「あなたは大企業の社長です。あなたは優秀な秘書を1名採用することにしました。採用面談はあなた1人が担当します。候補者は100名で1名ずつ順番に面談を行うのですが、事前に候補者の情報は一切与えられておらず、面接で全てを判断します。また【採用か不採用かはその場で決定しなくてはいけない】というルールがあります。その時、最も優秀な秘書を選ぶためにはどうすればいいでしょうか?
「最初の36名は不採用にして、その時に最も優秀だった候補者と同じかそれ以上の候補者がいたら採用する」というのが、この問題の答えになります。
この問題の36名という数字は数学的に導き出されたものなんですが、この問題の重要な点は、大切な決断をする時はあなたが思っている以上に慎重に行動しなければいけないということ。
希望の研究室を選ぶ時に、研究室訪問を2、3個して終わりにしていませんか?
研究室訪問を10個して、その中から1個選ぶ。
それくらいの気持ちで準備をしないと後から痛い目を見ることになります。
✕「研究室訪問をせずに合格できそうな研究室を選ぶ」
最悪のパターンです。
もちろん、これで希望の研究室に上手く出会うことができるかもしれませんが、研究室訪問は皆さんにとっての合コンです。
あなたが理想の女性とお付き合いしたいと思った時に、目を瞑って相手を選びますか?一度も話をすることなく相手と付き合いますか?
研究生活が肌に合わず研究室に通えなくなってしまったら、学費をドブに捨てることになるので、絶対に合格できそうな研究室にとりあえず決めるということだけは辞めましょう。
△「自分がしたい研究テーマで研究室を選ぶ」
正直微妙です。
入学当初は高い志でしたい研究テーマがあったとしても、入学してからそのテーマを本当に研究できるかどうかなんて分かりませんし、あなたが思っているほど面白い研究じゃないかもしれません(生物系の実験って基本地味ですよ)
もちろん、自分がモチベーション高く研究し続けられるテーマを選ぶことも重要ですが、研究室の雰囲気が合わなければ長く研究し続けられませんよね。
◯「教授や研究室の雰囲気で選ぶ」
やっぱりこれが一番です。
研究室の雰囲気が良い
→研究が楽しくなる
→研究室に足を運ぶ頻度が増える
→おのずと成果が出やすくなる(成果が出なくても楽しいから通い続けられる)
→就活も前向きに取り組める
研究室訪問の注意点をかなり詳しく書いている記事を見つけたのでぜひそちらの内容を詳しく参考にしてみてください!
(自分で記事を書くよりもこっちを見たほうが丁寧だし、キレイにまとめられてます)
就活ー研究室の「人・場所・時間」の制限をどれだけ解除できるか
先に学部生の皆さんの多くが抱いている「生物系大学院研究室×就活」の誤解を解消します。
「生物系大学院研究室×就活」のよくある誤解
よくある誤解①「研究室のテーマが就活の時には重要である」
正解ー研究室のテーマなんて就活にほぼ関係ない。なんなら生物系は全く関係ない。
よくある誤解②「生物系の研究室は就活に不利」
正解ー何系の研究室とか全然関係ない。確かに化学系や工学系はエンジニア職の採用があるが、なんなら生物系だからこそ「理系のバックグラウンド×文系職」という選択肢もあるから全く不利ではない。
よくある誤解③「研究が忙しくて就活ができない」
正解ーそれはありうる。だから研究室選びには気をつけて
私はまだ生物系大学院の研究を終了していませんが、こちらも理系院生の就活を振り返ってというテーマで分かりやすくまとめられている記事を見つけたのでぜひ参考にしてみてください!
最後に
いかがだったでしょうか?
1年の大学院生活を振り返って思うことは
「あの時勇気を出して大学院受験を決意して良かったな」
これに尽きます。まだまだこれから大変なことや辛いことが沢山あるはずですが、これからも前向きに精一杯研究に取り組んでいきたいと思います!
・入学後にギャップがあったら嫌だな…
・卒業に必要な単位数って取れるのかな?
・全くの未経験だけど研究についていけるのかな?
・就活との両立ってぶっちゃけどうなんだろう…