「百の三」を三に分類分けしてみる【新社会人編】

雑談

 

先日、お笑い芸人で小説家のピース又吉さんの動画「百の三」企画を始めて見た。

百の三

1つの質問に対し100個の答えを出すことで普段出ないような「才能を超えた3つ」の答えを出す。

内容はもちろん面白かった。

自己啓発的な教えもあれば、「それいる?」みたいな下らない答えもあり、動画の中で笑える時間と真面目に考える時間が混ざったなんとも言えない視聴体験だった。

ただ同時に又吉さんの考えがジャンル分けもなくバラバラに紹介されていることが気になったので、自分で「百の三」を三つに分けてみることにした。

そうすることでどこか自分の心のモヤモヤもすっきりしそうな気がする。

分ける三つのジャンルは『仕事』『生活』『社会』である。
それぞれの教えに対する又吉のコメントも簡単に添える。

社会だけ何だかくくり方が気に食わないが、また良い仕分け方が見つかればそっちに変更する。

【仕事編】「百の三」を三に分けてみた-27/100

6 上司やリーダーを嫌いにならず尊敬してみる 中学三年生。怖い人ではなく尊敬できる人として受け取ると、アドバイスとして素直に受け取れる。
7 この人がいるから「進めない」ではなく「さっさと攻略する」 嫌われたままでいい、じゃなくて、門番みたいな人はさっさと攻略しよう。一番やりたいことを目指す。自分のこだわりのために一度こだわりを曲げてみる。
8 みんなが絶対無理やろと言う時はチャンスがある。 精神論ではなく、「絶対無理」とみんな思っているからこそ手を抜いてくる。こっちは全力で挑めば勝てる
9 自分が詳しいジャンルを仕事に応用する 楽器で例える。自分の持ってる武器をチームに活かす
10 自己紹介で一か八かの賭けに出ない
12 メールアドレスを上司にバレてもいいものに変えておこう
13 絶対に効かれる質問は準備しておく 「休みの日何してるの」上司もそれでセンスを査定するわけではない。迷いますねぇで迷ってる感
15 好きじゃない仕事を恥じる必要はない やりたかったことは途中で変わる。
24 初任給を自己投資だけに使ってもいい 自己投資に使い、早く自立して家にお金をいれられるように準備する。三万くらいする傘。部長クラスのものを買う。只者ではない
34 準備はちゃんとした方がいい 天才タイプに憧れるのは分かる。大悟さん酒飲んでんのにおもろいのが不安になる(南キャン)
41 何事も「フリ」として考える 自伝を作るときはほとんど全てが削られる。
42 武器を持っていないこと自体が「武器」 ネガティブな記憶を有効にする。立脚点にする。
44 文句や愚痴で終わらせずにその先につなげる
54 嫌いな人・苦手な人の靴を見る こんな怖い人も自分の靴を買いに行ったんだと思うと安心する。こいつも血の通った人間だ
55 カラオケの1曲目を決めておく 盛り上がるかどうかなんてしらん
64 忙しいフリをして仕事に注力する 暇と言うと仕事が入ってくる。自分がしたくない仕事も入ってきてしまい、それに時間が奪われるのはどうなのだろう。
65 締め切りに追われるのではなく追う 又吉はまだできていない。
66 絶対通る意見は会議の冒頭では出さない 試合を決めれるカードを最初に出すとゴールが決まらない
72 上手くやろうとしない 初心者なのに上手い人ぶるな
73 転職はあり サッカーチーム移籍。大きな成功。ここではダメだった
75 「嫌でも辞めなかった」メリットを捨てる覚悟を持つ 苦痛に耐えることでプラスになることもある。転職とはそれを手放すことでもある。
78 知ったかぶりは自分の魂を奪いかねない 相手にもばれる
85 自分より面白い人 優れた人といる時間を大事にする 偉い人怖い人を避けなくてもいい。生き物として大悟が面白い
86 人は見た目で判断してはいけない色んな意味で
87 人は見た目で判断してくるから自分のフラットな状態を知っておく 許される人と許されない人がいる。見た目で人を判断するのはおかしい、と思うのではなく、自分が思ってる感情が相手に正しく適切に届く態度がどのくらいなのか知っておく。
88 「実は」「本当は」は疑う その後に言う言葉に説得力がない
99 気になる人が同じ年齢でどうしていたかを参考にしよう 「〇歳の時に何してました?」

 

まずは仕事に関するテーマから。

いくつか気になったものをピックアップする。

24 初任給を自己投資だけに使ってもいい

世間一般的に「初任給は親へのプレゼントに使う」のが主流だと思う。

自分もそうするつもりだったが、又吉さんは「初任給を自己投資に使い、それで早く一人前になって、親に毎月一定の金額を仕送りする方が結果的に良いのではないか」と。

そもそも親へのプレゼントが、親への感謝の気持ちの表れだとすると、何が親にとっても一番喜んでもらえることをきちんと考えた方がいいのだろう。

ちなみに、又吉さんオススメの自己投資は「部長クラスの傘を買う」こと。

個人的にはこれに「部長クラスのカフスを買う」も追加しておきたい。

ぽんの教え

雨避けの折り畳み傘を買う時はとにかく軽くて小さいものを選べ

 

86 人は見た目で判断してはいけない色んな意味で

87 人は見た目で判断してくるから自分のフラットな状態を知っておく

Aさんは小動物系で可愛らしい見た目の女の子
Bさんは身長185cmで細めで猫背な女の子

どちらも気持ちよく挨拶をしようと思って先輩に挨拶をする。

Aさんが普段の様子で「おはようございます」と言えば周囲は和やかになる
Bさんが普段の様子で「おはようございます」と言えば集金の取り立てかと思う

どちらも同じ新入社員だとしたときに、自分がBさんだったらAさんのことを羨ましいと思うだろう。

見た目で判断されるなんてひどい話だと思っていたが、それだとBさんはこれからも集金の取り立てだと思われてしまう。

Bさんは自分が伝えたいと思っていたことを、相手に正しく適切に届けることができるような自分の状態を把握しておくべきである。

これが又吉さんの主張であり、僕なりの説明である。

「あの子は見た目がいいかなら~」と悩んだときは「ま、自分じゃ無理やろう」とどこか諦めムードだった自分にとって、この教えは「見た目の優劣は仕方ないから、自分の見た目でどう勝負するか考えろ」とガツンと頭を打たれるような言葉だった。

ぽんの教え

「人を見た目で判断してはいけない派 VS 人は見た目で判断してはいけないけどやっぱり見た目って大事だよね派 VS ダークライ」の対立構造もありうるから注意しよう

 

54 嫌いな人・苦手な人の靴を見る

苦手な相手がいる時。どうしても避けられない相手の時。
些細なことでも相手の言動にイライラしてしまうことは誰にだってある。

その時に「この人にもお母さんがいて、小さい頃はママと呼んでいたんだろうな」と思えば、どこか心が穏やかになる。あぁ、なんて可愛らしいんだろう。

【生活編】「百の三」を三に分けてみた-43/100

1 職務質問には積極的に協力しよう 断るのは時間の無駄。
2 キャッチセールスは無視しよう 気分によっては話を聞いてしまう。こっちも辛いし向こうも買ってくれなくて辛い。
3 ロフトのある部屋に幻想を抱かない 一人暮らしする人向け
4 シルバーラックは絶対ではない 又吉は絶対だと思っていた。親がくれた二万で買うものではない。
5 ブックオフやTSUTAYAにお世話になろう 節約
18 そろそろ由来書きを読もう その土地のことが分かる
19 袋とじを開ける時は覚悟が必要 趣味がバレる(キャバ嬢の口説き方)
20 連休で目標を持つ ゲーム性。連休で俺はこれを成し遂げたぜ。
22 入国審査で指紋の検査があることを把握しておく
23 お金のない時のデートは公園で飲み物片手に散歩
25 靴だけはオシャレにしておく
26 お菓子が入っているオシャレな瓶は捨てた方がいい
27 2年使ってないギターは誰かにあげよう
28 2年使ってない画材道具は誰かにあげよう
29 立ったまま靴下が履けるのは若い頃だけ
30 携帯の充電器を借りる人じゃなくて貸す人になろう ずっとそのままの立場になってしまう
31 重たいコートは買わなくていい 今ニューヨーカーは戦車くらい重いコートが流行っている。
32 1年に1回しか着ない服があってもいい 衣類とファッションは違う(ドン小西)
36 一刻も早く松たか子さんの魅力に気づいて欲しい
37 カーテンの色に迷ったら壁の色にする なぜなら部屋が広く見えるから
38 観光名所のキーホルダーは買わなくていい なぜなら鍵ってそんなに無いから
40 ほんのたまに実家に帰る 誰かを安心させるために頑張ろうという気持ちになる
43 「自分が如何にすごいか」を説明している時は調子悪い 調子がいいならすでにアピールできてる
45 親にご飯を食べさせるのは早い方がいい
48 花見の時は厚手のアウターを一枚持っていくといい
49 ポテチをちょっともらう人ではなくちょっとあげる人になろう
50 お店の人に「ご馳走様でした美味しかったです」を言える人になろう
51 釜飯の蓋は閉めた方がいい 又吉くんは閉めないから若いな!と思っていた
52 今のうちにたくさん食べておいた方がいい
53 今から楽器を始めても全然間に合う ただし2年使っていないなら人にあげろ
56 子どもの頃に行きたいと思っていた場所には1回は行こう
57 ドラゴンボールかスラムダンクどっちかは読んでおいてほしい できればタッチ、幽遊白書も
58 ゴッドファーザー早めに観た方がいい 普通におもしろい
60 結局人にお金を貸してはいけない 人に借りた金は本当に価値が分からない。雨受物語。
62 自分が好きな店を見つける 1人でポテサラ頼んだら4人前くらい届く時があるから注意しよう
68 始めて泊まった恋人の家にあるあなたのサイズの服に動揺するな
70 バーでは2杯は飲もう 20代だったら「作法も分からないんですけど、良かったら1杯飲んでください」と言ってみる
79 人間は8時間半考えるとバグる 喋りながら思った(思いついた)
82 とりあえず1回「なるほど」くらいは言おう なるほどのパターン
89 新しい靴を履いたら靴擦れする
90 帰宅途中で見つけた石を蹴って家まで帰るのはもうやめよう
94 「お前のお父さん足速いな」と言われるチャンスがある 又吉にはもうできない
95 プロポーズのバリエーションがある 又吉にはもうできない

以前どこかで「決断疲れ」に関する本を読んだことがある

人間は常に決断することを迫られている。

ドアは開きっぱなしにすべきか、質問の時間に手をあげるべきか、お茶はコップに入れて飲むべきか(これは衛生的にもコップにいれるべきである)

その度に脳で長い時間をかけて判断していては、決断疲れが生じてしまう…。のような話だった気がする。

38 観光名所のキーホルダーは買わなくていい

旅行に行くと自分用のお土産で迷った挙句、最終的に買ってしまうのがキーホルダーである。

「もう俺は買わないんだ!」と自分ルールを課してしまえば決断に迷いが生じず、心も穏やかになる。

こんな感じで普段の何気ない生活の中で決断をする際に自分ルールを作り、それに従って行動すれば生産性が上がるのではないだろうか。

時間に追われていたり、合理的に生きたい人にオススメの方法である。

修学旅行のお小遣いの全てをキーホルダーの購入にあててしまった、小学校6年生の頃の自分に教えてあげたい。「もうキーホルダーは買わなくていいんだよ。それ全部どっかにいってしまったし」

ぽんの教え

将来、息子・娘が観光名所でキーホルダーを買ってきても決して余計なことは言わない

 

 

58 ゴッドファーザーは早めに観た方がいい

見たけどあんまりおもしろくなかった。

【社会編】「百の三」を三に分けてみた-30/100

11 「あと2年しかない」という考えを持つ 恐怖心をもつ。自分には才能がないと思っていたから。
14 人のせいにしてるだけ時間の無駄だから自分の責任にして改善する 同じレベルを人に求めるな。学年目標「人に優しく、自分に厳しく」
16 手品のタネが分かったからといって偉そうにするな 分かってるから互角ではない
17 基本的に全ての事を疑おう ホンマかな?と思う時期。滅茶苦茶すごいものは飛び越えてくる
21 高いところは見晴らし良いけどボールは低いところに流れてくる 一番と最下位に発言権がある。一番底でおったらボールが転がってくる。
33 歌舞伎は観に行った方がいい 花道は客席を潰す。あれがなければもっと収益あがるのに残したまま。
35 酒も守護神 ノートも守護神 準備しなくてもいい人になりたいなら、まず準備しまくれ
39 人生は計画通りにいかない
46 自分の事を文集に書いておく 卒業文集。母の代わりに自分で書いた。子へのメッセージ
47 社会を自分の家族として考える 世代間の戦いは無駄。分けることない
59 全ての人間とお互いに理解し合うのは不可能 若いうちは体力があるから付き合える。大人になると時間がなくなってくる。自戒をこめて伝える
61 お金の事ばかり考えている人にお金の神様は降りてくる
63 性格は直せる ものによるが修正できる。分かった瞬間知らんフリはなし。
67 「時間」というドーピングを使いまくる ハプニングを待つ。想像以上に時間をかける。陶芸家「60年と15秒です」
69 子どもの頃からの友達は特別じゃない
71 自分の人生に期待し過ぎない
74 人の間違いをすぐに指摘しない 一緒に自分も死ぬ
76 「要するに」は要注意 「要するに」は簡単にまとめられなかった時に出てくる言葉
77 最初から自分をちょっと汚しておく 最初から清廉潔白だと、汚れたときにとても目立つ
80 過去の芸術にも今の芸術にも触れる 新しく自分のものを作るときにパソコンから作ることはしない。文化の継承は全て共同作業である。
81 「つまらない」と思った時その「つまらない」の一部に自分がいる ピカソの絵が何が凄いかは分からないが、とにかく凄いことだけは分かるのに「つまらない」と言うのはちょっと。
83 時間はもっと立体的に捉えよう 例)最短距離=道路沿いでやかましい。遠回り=静かな緑道、落ち着ける。ビルゲイツはみかんを20個くらいレジに持っていく。時間をとことん大切にする。
84 未完成のよくわからない自分の作品に「芸術」と名前をつけて逃亡しない
91 明日の自分が最大限力を発揮できるようにする 痕跡を残しておく。寝る前と寝た後の自分の処理能力の違いに託す。
92 天狗になりきらないための方法を見つけておく 天狗にならないために
93 新しい感覚の発見と共感の共存 「共感できない=面白くない」ではない。共感できるという感情が強くなりすぎている
96 自分の過去の視点を考慮する 年をとると成長していくという間違い。過去の自分で弁論大会をしたときに誰が勝つか分からない。過去の複数の自分がどう思っているかを考える
97 前衛的なフリしたザ・大衆みたいにならないように気を付ける 総スカンをくらう可能性があるもの=前衛的。それを受け止めてくれる受け皿がある時はそれは前衛的とは言えない。
98 自分が自分の最強のファンなら何事も乗り越えられる
100 笑っていれば優しい顔のおじいちゃんおばあちゃんになれる

 

74 人の間違いをすぐに指摘しない

これだけだとどっかで聞いたことある言葉ランキング小学生部門で準優勝出来ちゃう位ベタな回答だが、又吉さんは「じゃあどうすればいいのか」という素晴らしい解答を持っていた。

答えは「『自分も前までそう思ってたらしいんですけど、ほんまは〇〇らしいですよ』と言って、一緒に死ぬ」

相手も傷つけず、自分と相手の接地面を増やし、信頼関係も築くことができる、という正にピンチをチャンスに変えられる神の一手である。

ぽんの教え

あまりに乱用すると「コイツホンマにアホなんやろうな」と周りに思われるので、死に過ぎないように注意する。

 

83 時間はもっと立体的に捉えよう

どうしても欲求が抑えられず、自分はスイッチボットを購入してしまった。

「時間を節約する」「効率的に生きる」ことがどこか正解であり、その為に時間を節約できるものを買ったりすることがしたくなった。

だから僕はスイッチボットのカーテンを自動開閉するやつだけを買った
(それだけだと動かないことは買った後に気づいた)

ただ時間を節約するのではなく、時間を自分にとって効果的に使う、という視点も持つことを「立体的」という言葉で表現した又吉さんには脱帽。

スイッチボットを動かす装置がまだ手元にないので、とりあえず付属品を買って、スイッチボットが自分にとって効果的な時間の使い方となるのかを検証してみたいと思う。

まとめ

最後に百の三【新社会人編】の一覧まとめファイルを公開しておくので、自由に使ってください。

 

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