先日、リングボーイという職業があることを知った。
リングボーイとは
挙式のときに、結婚指輪をのせたリングピローを持って花婿の後ろを歩き、指輪を運ぶ男の子のこと。
なんとその仕事はわずか4,5歳の子どもが優先的に採用されるものであり、しかも本人は周囲の人の笑顔だけを報酬とし、金品の類の得るものは何もないのだと言う。
まさに仏である。
だから僕はリングボーイになりたい。
そこで今回はどうやったらリングボーイになれるのかを考えることにした。
きっと皆さんはリングボーイとは ”なる” ものではなく、自然と ”なって” いるものだと誤認していることだろう。
そんな皆さんの目を覚まさせると同時に、具体的にどのようにリングボーイになるのか、その術を伝授したいと思う。
これからリングボーイになろうと思っている人はメモの準備を。
リングボーイになる方法① 自分より若い親戚を葬る
これが一番手っ取り早いだろう。
自分はリングボーイという話を、実際にリングガールを経験したことのある友人から聞いた。
その時に友人は
「自分は確か6歳くらいだったけど、『私が親戚で一番幼かったから』その歳でもリングガールをさせてもらった気がする」
と言っていた(気がする)
すなわち、ここで新しい説が生まれる。
リングボーイ(リングガール)とは結婚する新郎新婦の親戚の中でも最も若いものに与えられる職業である。
ここまで来れば後はもう簡単だ。
自分よりも若い親戚を結婚式が始まる前に葬るのだ。
しかし、いくらリングボーイになりたいからと言って、そんな野蛮なことはしたくない。
だから現実的な手段としては
〇結婚式が始まるまでに自分より若い親戚を自宅に隔離し、周囲には「この前風の便りで聞いたんだけど、本人が結婚式にリングボーイとして参加したくないと言っている」とウソをでっちあげる。
〇隔離することに対して気が引けるのであれば、リングボーイの候補に口止め料としておもちゃを買ってあげる
などが考えられる。
というかそもそも親戚を葬れば、結婚式じゃなくて葬式が開かれてしまうのでやはり不適である
リングボーイになる方法② 自分が親戚の中で最も若いと錯覚させる
そもそもなぜリングボーイという仕事があるのか。
それはきっと、「4、5歳程度の幼子が結婚指輪という結婚式に無くてはならない物をよく分からないまま運んでいる」という様子が
ただひたすらに可愛いから
それに尽きる。
ならば、自分という人間がその可愛らしさを保持しているということを積極的に周囲にアピールし、それを認めさせることが出来れば晴れてリングボーイになれるはずである。
具体的には
〇常によたよた歩きを心掛け、発言も的を得ていないものを心掛ける。
〇時には唐突に泣き出したり、癇癪を起したり、周囲の予想不能な言動をする。
〇砂や石があればそれを身体にまとわせ、好きな食べ物はプリンだと言い張る
など、己の幼少期を思い起こさせるような言動を常に意識すればよい
それだけでリングボーイへの道はおのずと開かれるだろう。
まとめ
リングボーイという職業には夢がある。
周りの人を笑顔にし
いっぱいの幸福を運んでくる
それはまさに天使という言葉が最も似合う
そんなリングボーイになれなかった自分の過去を悔やむとともに
リングボーイになりたいという夢を持ち続ければ
いつかその夢が叶うと信じたい